暑い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。動物たちもだいぶ
暑さに慣れて来て、一時期ほど夏バテで来院される方は減りましたが、ま
だまだ注意が必要です。今日は犬と花火大会についてです。

▼そろそろあちこちで納涼花火大会が行われる時期になりました。人間は
夕涼みがてら、花火見物と風流なのですが、犬、特に音に敏感な子にとっ
ては危険な時期です。毎年、この時期になると、迷子の犬が急増します。
花火の大きな音に驚いてパニックになり、鎖を引きちぎって逃げたり、室
内の子でも網戸を破って外に飛び出してしまったりするからです。雷の音
など普段から大きな音におびえやすい子は、花火大会の情報はあらかじめ
把握しておき、始まる前に室内に入れたり、鎖が切れないよう確認したり
しておいた方がいいでしょう。特に昨年秋以降生まれの子は、花火の音に
対してどのような反応をするかわからないので、用心してください。

▼万一飛び出してしまってそのまま見つからなかった場合は、お住まいの
市の保健所、市役所（保健所がない市町村の場合）、最寄りの警察に必ず
連絡（１１０番通報はしない！））してください。犬の行動範囲は意外に
広く、一晩で２０キロぐらい歩いてしまうこともありますので、念のため
隣接する市町村にも連絡したほうがいいでしょう。同時に写真入りのチラ
シをたくさん作り、スーパーやコンビニなどに迷子犬のチラシを貼り出し
てもらってください。

▼人懐こい犬の場合は、一般家庭に一時的に保護されることも多いので、
一般の人にも広く知ってもらった方がいいのです。見つかるまでの間は、
保健所や警察にこまめに連絡を入れ、それらしい子が収容されていないか
チェックしましょう。毛色や首輪の色などの特徴はあらかじめ伝えてあっ
ても、汚れたり外れたりして変わっていることもあります。迷子犬探しは、
初動がとても重要です。いなくなって１週間もたてば、見つかる可能性は
とても低くなります。

▼迷子にならなくても、花火の音でストレスを感じ、一時的に吐いたり下
痢をしたりする子も多くいます。あまり不安がらないよう、花火の音がし
ている間は一緒にいてやったり、優しく低い声でなだめてあげるなど、気
配りをしてあげてください。

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