明日からＧＷ後半ですね。お出かけになる方もいらっしゃるかと思います。今日は犬を連れてお出かけになる時に
ありがちなトラブルについて数点、書いてみたいと思います。

▼｛熱中症｝車でお出かけの方は、絶対に車の中に犬を置いたままにしないようにしてください。車を離れる時、
曇りだから大丈夫と思っても、ほんの少し晴れただけで車の中はあっという間に40度、50度になってしまいます。
窓を開けていても、車内温度は下がりません。また、日中にアスファルトの上を長時間歩かせないようにしましょ
う。熱中症の症状は息がゼーゼーと荒い、体が熱い、ぐったりする、ひどい血尿・血便などです。症状が見られた
らすぐにどこかで休憩し、アイスパックや濡れタオルなどで犬の体を冷やす、水に漬ける（氷水はダメ！）などし
てとにかく体温を下げてください。体温が下がらず改善しない場合は、最寄りの獣医さんに駆け込んでください。

▼｛ノミ・マダニ｝犬を連れてキャンプなど野山に出かける方は、ノミ・マダニ予防の薬を忘れずに付けてくださ
い。特に山はマダニが多く、マダニに刺されることでバベシア症という貧血を起こす病気をうつされることがあり
ます。マダニがついてしまったら、無理に引きはがさないようにしてください。マダニの顎が皮膚に食い込んで残っ
てしまい、ひどいかゆみを起こすことがあります。駆除剤で弱って落ちるのを待つか、血をおなかいっぱい吸って
満腹して落ちるのを待ってください。

▼｛食あたり｝犬もお出かけすると、普段と違うものを食べる機会が多くなります。ドッグフードも準備されてい
ると思いますが、どうしても時間が不規則になったり、人間の食べ物をやってしまったりしがちです。観光地では
連れて歩いている間に落ちているものを拾って食べてしまうこともあります。旅行の疲れと、普段と違うものを食
べることが重なると、旅行後１〜２日で吐いたり、下痢をしたりすることが多いものです。旅行中もできるだけ普
段に近い食生活・睡眠時間を確保するようにしてあげて下さい。

▼｛ペットホテルの利用｝ペットを連れて出かけられない方は、ペットホテルなどを利用されるでしょう。預ける
時は、なるべく普段の環境に近い形にすることが大切です。普段食べているフード、おやつの他、おもちゃや普段
使っている毛布なども一緒に預けましょう。くちゃくちゃでも、毛だらけで汚くても、洗濯したり新調したりせず、
そのまま預けてしまいましょう。犬も猫も、自分のにおいのついているものに囲まれていると安心するものです。
また、ペットホテルは多くの動物が利用しますので、伝染病予防は重要です。ワクチン証明書の提示を求められる
ことも多いです。特に初年度のワクチンの場合は、接種から2週間しないと免疫がついてきませんので、預ける前に
余裕を持って接種しておきましょう。気の小さい子だと、ペットホテルから帰って来て数日以内に吐いたり下痢し
たりすることもあります。気をつけてあげてください。

▼ペットも、ちょっとした気配りで快適に過ごせます。どうぞ楽しい連休を！

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