2012/1/21配信
タイトル：動物病院便り2012年1月21日（2）
少し日が長くなって、春を感じる気候になりました。いかがお過ごしでしょうか？

▼今日は犬と猫の膀胱炎についてのお話です。膀胱炎の代表的な症状は何度もおしっこに
行きたがる、尿に膿や血が混じる、時に尿道が詰まって尿が出ないなどです。草むらや砂
地でおしっこをする犬、屋外で用を足す猫ちゃんの場合、相当長期間にわたって飼い主さ
んが気づかれないことが多いようです。

▼膀胱炎の原因は、細菌、尿路結石、特発性（原因不明）など多岐にわたり、犬と猫、雄
と雌でも異なりますが、多くの場合原因はひとつではなく、いくつかの要因が重なって発
症します。発症しやすい時期があり、初冬や早春などの朝晩の気温の変化が激しい時や、
活動性、飲水量が極端に低下する真冬の時期が要注意です。

▼治療は、抗生物質、止血剤、場合により処方食への変更などで進めていきます。長期に
わたって症状を出している子ほど治療に時間を要することが多いため、おかしいな、と思
ったら早めに受診するのがなによりです。また、犬猫にかかわらず特に雄では尿道が細く
長いため、尿路閉塞を起こりしやすく、急におしっこが出なくなることもあります。この
時は一刻を争いますので、できるだけ早く受診してください。


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