2012/1/5配信
タイトル：動物病院便り2012年1月5日（1）

あけましておめでとうございます。寒い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。

▼病院便りの第一回目は犬と猫の痛みについてです。犬や猫の場合、言葉で痛い！とは言
いませんが、強く鋭い痛みに関しては、キャン、ギャッと短く鳴く、痛い部分を触るとひ
っこめたり怒ったりと、分かりやすく表現します。しかし、持続的な鈍い痛みは飼い主に
は分かりにくいのです。

▼鈍い痛みを起こす病気で代表的なものは各所の慢性関節炎や変形性脊椎症（背骨が変形
して腰が曲がって来ている状態）、腫瘍性の痛み、歯の痛みなどです。痛みの表現として
はびっこを引くなどの他に、元気食欲がない、いつも寝てばかりいる、散歩に出かけるの
を嫌がるなどがあげられます。また、猫は犬に比べると痛みを表現しない動物ですので、
より注意深い観察が必要です。

▼最近は人間同様、獣医領域でも動物の痛みを積極的に緩和して生活の質を上げることが
重視されています。冬は動物の関節炎の症状が悪化しやすい時期でもあります。気をつけ
てあげましょう。

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